人と家づくり 高橋工務店

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デザイン

私どもは、設計事務所ではございません。ですので、あまり大層なことは言えません。
しかし、家というのは永く使い、そして住むものだと思います。
あまりにも奇抜なもの、今流行のもの、
そのようなものだけを住宅に反映するのはいかがなものでしょう?
10年、20年後のその家はどうでしょうか?いささか心配に思います。
私どもが住む山形は、夏暑く、冬寒い土地柄です。昔の家は夏涼しく過ごす工夫が沢山なされています。
今の若い人は(私も若いと思いますが)昔の家のデザインがかっこ悪くて否だという人がいます。
でもどうでしょう。40〜50年、それ以上も昔の建物ですが、飽きのこない周囲に邪魔しない、
なかなかのデザインではないでしょうか。いいと思っても、やりたくてもコストが掛かります。
しかし、そのデザインに織り込まれた先人たちの知恵は頂きましょう。
自然の恩恵を受けるデザイン。周囲の風景に調和した家。
大きな事は言えませんが・・・・・私どもの提案する家は・・・なかなかどうして・・・

大きい事は言えませんが!

 

 

平成20年1月24日 記載

工法の選択  

 

デザインのカテゴリーですが、デザインや設計の云々を申す前に、基本的なお話しをしたいと思います。

『家』というものは、様々な材料を使って建てられます。木は元より、鉄や、コンクリートなどなど・・・・。

木を使ったものといいますと木造。鉄を使ったものは鉄骨造。コンクリートを使ったものは鉄筋コンクリート造となります。

それぞれに長所、短所がありますし、それぞれの構造でも数種類の工法があります。

 

弊社は、木を使った木造構造で、『在来工法』という工法を採用しております。

「工法の選択」と題して、その理由を述べたいと思います。

 高橋工務店は私で5代続いた工務店です。

初代から木造の在来工法を用いていたことが最大の理由です。・・・・・・・・・・・当たり前ですか?(;一_一)

最大の、と言いますか、一番の理由です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・同じことですね・・・・(~_~;)

 

日本で生まれ、昔から受け継がれてきた在来工法。これだけ続いていると言うことは、それだけ多くの『家』が

木造在来工法で建てられていると言う事になります。今ある『家』を直したり、手を加えるには在来工法を熟知して

いなくては出来ません。弊社の先代が建てさせて頂いた『家』のメンテナンスを継続させる為にも、先代の技術を継承して

いかなければならないと考えております。そして、これからも在来工法は引き継がれていくだろうと考えるからです。

弊社、高橋工務店の次の世代が技術を継承するといった意味だけではありません。在来工法が『オープン工法』の一つ

であるところが大きいからです。この反対が『クローズド工法』と呼べると思います。大手ハウスメーカーや、フランチャイズ

の工法、特許申請の工法などです。

 

『オープン工法』の良い点は、多くの人々が無料、若しくは低価格で仕組みを知ることが出来ることです。

在来工法は、今後も大工を志す人は必ず学ぶ事になりますし、一般の方も書籍やカタログ等で知る事も簡単に出来ます。

金融公庫の仕様書にも記載されています。という事は、もし高橋工務店の後継者の6代目が育たなかったとしても、

否、万が一倒産したとしても在来工法を学んだ大工であれば、改修が可能という事になります。継続したメンテナンスが

可能なのです。その為弊社は、引渡しの際に、将来誰にでも容易なメンテナンスが実現可能な様、設計図書・工事中の

写真を焼いたCD・気密測定等の書類をお客様にお渡しています。  (『高橋工務店は宣言します!』の一項目)

 

他にも理由がありますが、それはまたこの「デザイン」のカテゴリーでご紹介いたします。

 

 

木造在来工法を採用している理由にもう一つの点があります。

                      であるからです。  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・当たり前ですか?(;一_一) 

 

 

木造の優れている所は数多くありますが、なんと言っても断熱工事の簡易性と性能の高さです。

それでは、どのような仕様や施工方法を採用しているかと申しますと・・・・・・・・・・・    

                       勿論『オープン工法』を採用しております。

                  その『オープン工法』とは、『新在来木造工法』というものです。

施工方法は弊社も会員になっています「NPO法人 新木造住宅技術研究協議会(新住協)」でマニュアルとして販売されて

います。また、断熱材メーカーの施工方法の手引きや、カタログ等にも記載があります。いずれにしても低価格、若しくは

無料で手に入れられます。この事により、先にも申しました様に次の世代の人々に託せると同時に、受け継がれていくので

はと考えます。また、多くの人々に公開されていますので、第三者による審査の容易さも挙げられます。一般の方でも、

これらのマニュアルを手に入れ、不明な点、実際の工事と異なっている点を指摘することも可能です。欠陥住宅を未然に

防ぐことを可能にするばかりではなく、発注する前に各会社の現場を見学すれば、信頼できる住宅会社を見つける事も

充分可能になります。この様に『オープン工法』のメリットは、あなた方ユーザーの皆様にとっては非常に大きいのです。

 これらの要因が『木造在来工法』の『新在来木造工法』を採用している最大の理由です。

 

平成20年6月19日 記載

 

追記 

昨日、2月22日に『噂の!東京マガジン』の『噂の現場』と言うコーナーで、住宅メーカーが破産し、依頼者が困惑している

現場を特集しておりました。静岡県浜松市にある富士ハウスという住宅会社が、1月29日に関連会社2社を含め負債総額

約638億円を抱え破産申請しました。注文した人は、2000人以上にのぼっているようです。大変お気の毒なお話でした。

この特集で紹介された千葉県のDさんをここで取り上げます。

 

Dさんは基礎工事が終了し、建て始める2日前に富士ハウスが破産申請した状態の現場を紹介していました。足場が設置

され、構造体の木材(1階部)が現場に搬入されブルーシートで養生されていました。Dさんのお話はこのような内容でした。

「1階の材料(木材)はここにあるが、2階の材料は埼玉の工場に保管されています。しかし、破産手続きにより現在閉鎖中

で出荷できない。問題はそれだけではありません。建築工法は在来工法ではあるのですが、富士ハウス独自の金物工法

なのでほとんどの大工さんは建築できないと言う事でした。もし建築できなければ、この材料は産業廃棄物になってしまう。

お金を払って捨てなければならない。」

非常に困惑した面持ちでインタビューに答えられていました。

材木は仕口加工がされていましたので間違いなく在来工法です。一部独自の金物を使用しているのでしょう。梁にその様

な加工が施されていました。金物が支給されればDさんのお宅は建築が継続されるでしょう。

費用負担は避けられないようですが・・・・。

 

工法の優位を誇っている住宅会社が多く存在しています。高性能で強度が強い、独自の工法。

この『独自』くせものです。

『独自の工法』は、汎用性が無いので独自です。という事は、その会社でしか施工出来ない事になります。富士ハウスの

ように会社が倒産してしまえば使えなくなります。倒産しなくても、技術は日進月歩ですので改良されれば使えません。

メーカーで在庫をおくか、加工機械を持っていれば出来なくもありませんが長期間は難しいでしょう。一番の問題は、後々

増改築する場合です。改築や増築する際に『独自』は障害になります。建てた会社でしか施工できません。もし建てた会社

との信頼関係にヒビがはいった場合でも、その会社に依頼しなくてはいけません。業績が悪く、倒産の噂が立っていても

依頼先はそこしかありません。フランチャイズの工法も同じです。引き継ぐことが出来るのは、その工法の加盟店に限られま

す。良心的な会社であれば問題は生じませんが、そうでない場合法外な費用を請求されるやも知れません。

その点、汎用性のある『オープンな工法』はこのような問題はありません。それどころか、全国の住宅会社が『オープンな

工法』で家を建てたらどうなると思いますか。同じ材料を使用しますので生産コストは下がります。現場の作業能率も上がり

ます。結果、住宅を求める人に安く提供できるようになります。住宅のコストを上げている大きな原因はこの『独自性』に

あります。独自の工法で建てられた住宅の価格を見れば一目瞭然でしょう。

 

それに富士ハウスは、国土交通省の第一回「超長期住宅先導的モデル事業」の認定を受けていました。長期的に使える

住宅づくりを推進するのが国の目的です。富士ハウスが作ったパンフレットに『200年住宅』と記載がありました。富士ハウ

スの経営陣は200年後も会社が存続していると考えたのでしょうか。200年もの長い期間、家を存続させるにはメンテナンス

が必修です。家族構成に対応するため改築も必要でしょう。『独自の工法』を採用して『200年住宅』を謳うのであれば会社

が存続していなくてはなりません。そうでなければお客様にご迷惑を掛けることになります。人間、明日どうなるかもわかり

ません。それなのに200年も先など予想すらも出来ません。超長期な『200年住宅』ならば、広く知られて誰にでも無料で

情報を得ることが出来る『オープンな工法』が大前提ではないでしょうか。『独自の工法』では無理がありすぎます。情報を

得るにも費用が必要な『独自の工法』を、将来の住宅業界を担う人々に広く受け入れられるでしょうか。

私たちの子孫に受け入れられる。それが長く存在することが出来るたった一つの条件だと思います。

 

この番組の最後に森本毅郎さんがこうおっしゃっていました。

「国のお墨付きも、縦割り行政のお墨付き。会社の全てを評価しているものではない。」

 

平成21年2月23日 記載

 

 

スケルトン・インフィル

 

『スケルトン・インフィル』という言葉をご存知でしょうか?

この言葉は、主にマンションの業界から発信されています。簡単に申しますと「骨格をそのままに内装を変化させる事」

です。図で説明しましょう。

File0012.jpgのサムネール画像

 

 

例えば、

このような間仕切り壁のないマンションの一室があった

とします。

この様な状態では、店舗としても、人が住む住宅としても

使用できません。内装が施されていない状態ですね。

 

 

 

 

 

File0011.jpgのサムネール画像

 

 

 

 

 

こんな具合いに区切ってみました。

 間仕切りの壁を一つ付ければ、店舗として利用できます。

(大雑把ですが・・・)

来客用のスペースと事務所としてのスペースを確保

できました。

 

 

 

 

 

 

 

File0013.jpgのサムネール画像

 

 

住宅として利用するならこの様な仕切りでしょうか。

(たびたび大雑把ですが・・・・)

用途に応じて壁を設置し、部屋を作ります。 

住む人の人数によっても部屋数は変わりますし、

 仕切り方によって、各部屋の大きさが変わります。

 

 

 

 

 

 

 

『スケルトン・インフィル』とは、主要な構造体をいじらずに、そこに住む人の用途によって内装を自由に変化させる事が

可能な建築構造を指します。スケルトン・インフィルの手法はマンションだけに留まらず、一般の住宅にも取り入れるべき

だと私たちは考えます。なぜならば、住宅の寿命に密接に係わってくるからです。

皆様もご存じのように、日本の住宅の寿命は先進国諸国の中でも最も低い方の部類に入ります。その原因は、構造の

寿命が短いという理由だけではないようです。変化した家族構成に対応できない事も大きな要因の一つでしょう。

年月が経てば、誰しもが年をとります。大人は老い、子どもは成長します。

 

家族の住む家が、現在の家族構成にのみ焦点を合わせて建ててしまったら10年後、20年後はどうなるでしょうか? 

30年後の家族構成にその住まいは十分に利用可能でしょうか?

 

もし、その住まいが『スケルトン・インフィル』の手法を取り入れていたらどうでしょう。 

建て替えなどの大掛かりな工事の必要に迫られることなく、簡単な工事で済みます。コストも少なく済みますし、引っ越し 

もしなくて済みます。財布にも、体にもやさしいですね。ごみも発生しませんから地球にもやさしい。

 

 

これからの家は、どの観点からみても長寿命でなければなりません。その為にも『スケルトン・インフィル』は必要だと 

考えます。そして、それを可能にするにも耐久性のある構造でなければなりません。その耐久性の高い構造は、実は 

『断熱』と深い関係があります。その関係は『断熱』のカテゴリーで後日ご紹介いたします。 

そして、木造で『スケルトン・インフィル』を可能にする工法が、ナント・・・・・・・・・・・・

 

                                            『在来工法』なのです!

 

 

 

平成20年8月27日 記載

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デザイン02

 
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